マルシェのクスクス。


最近は、おひさまがぽかぽかとあたたかいので


お昼は公園のベンチで食べております。

陽射しを肌に感じられるしあわせ。


簡単なランチを持参することも多いですが、

毎週火曜日は、近くにマルシェがたつので

先日、マルシェのクスクスを頼んでみました。

ソーセージのがいいと言ったのに、

「同じ8.5ユーロだから、絶対こっちのほうがいい!」

とおじちゃんにおすすめされた

鶏肉とタジンのクスクス。

最初、注文が間違って伝わったのかとおもって言い直したものの

同じお返事が続くので

「うん、じゃあそれにする。」

と折れたところ、今度は

「家で食べるのか?」

と聞かれ

「いや、ここのベンチで。」

と答えると

「じゃあ、これに盛ってあげるから、
食べ終わったら返してね!」

ウィンクされました。

おじちゃんが手に取ったのは

特大タッパー。

笑っちゃうくらい、おっきいやつ。

それ、深鍋で大量にラタトゥイユつくったときに保存するやつだ。

おうちにある中でいちばんおっきいやつと同じやつだ。

普通のお持ち帰り用のパックの倍以上ある。

山盛り。

一人分かって聞かれて、ouiって、答えたんだけどなあ…。

半笑いでmerciと言って近くのベンチに座って、いただきます。


美味しいです。

写真はあまり美味しさが伝わらないかもしれないけれど、

中には骨付きの鶏がまるごとごろんと入っていて、

美味しかったんです。

でも、

多いんです。

でも、

このタッパー、お昼休みが終わるまでに空にして、

おじちゃんに返さなきゃいけないんです。

正直、辛い。

平日の真っ昼間に、

なぜひとりで望んだ訳でもないのにこんな大量のクスクスを摂取しているのか。

でも、

向こうからおじちゃんがこっちを見てるんです。

せっかく厚意でこんなに盛ってくれたのだから、

悲痛な面持ちで詰め込むように食べる訳にもいかないし

おいしいか?とジェスチャーするおじちゃんに

にこっと笑っておいしいよ〜おいしいよ〜と

嬉しそうに食べなければ。

一体なんなんだ、この突然降り掛かってきた試練は。

お腹いっぱいというよりも、

もはや、胃袋が怒ってる。

なにしてくれるんじゃい!って怒ってる。

ごめんよごめんよ。

死にそうになりながらも

「美味しかったよ、ありがとう!」

と精一杯の笑顔でタッパーを返すと、

「この近くで働いているのか?」

「次は野菜のクスクスがおすすめ。」

「毎週違う種類を試すといいよ!」

笑顔がまぶしくて、まっすぐ目を見ることができません…。

親切なおじちゃん、どうもありがとう…。

おかげさまで、

夜まで全然お腹がすかなかったです。


とはいうものの

マルシェが近くにたつようであれば、

マルシェのごはんは旅行者の方にもおすすめです。

外食は疲れたからお部屋で食べたい、

でもボンマルシェやラファイエットの美味しいお惣菜は高い、

でもスーパーのごはんはおいしくない、

でも野菜やお肉を買っても調理できる場所がない!
むしろ、できたとしてもお料理したくない!

という方にも。

たいてい1パック(1人分)で売ってくれるので、

フランス語ができなくてもなんとかなるし

フランスの生活を垣間見ることができて楽しいのではないかとおもいます。

わたしも、来週もクスクスを食べようとおもいます。

おすすめどおり、次は野菜の。



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