yumi saito parisディプロマレッスン第3回。


今回のディプロマレッスン。

まずは、衝撃のブーケ・ド・マリエから。


かなりグラフィカルなデザインで、

面白い。


ひょろりんとした、細い細いポピーシードも

カラーの下にきゅっとまとめたスカビオサも

エイリアンみたいで面白い。


このブーケは、クラッチバッグのように斜めに持ちます。

実はこの日は万全のコンディションで臨めず

気合いだけは詰め込んで行ったものの、頭と身体がついてこない状態で

ものすごく歯がゆくて悔しいレッスンになってしまいました。。



先生のお蔭で、出来上がりはとっても可愛いのですが…。

枝のまがりを活かして。

特にシャンペトルブーケは、

先生から「落ち着いてから復習してみて」と言われたにも関わらず

悔しさのあまり、急いで帰宅して、すぐに組み直し。

こういうところ、気が強いといわれる所以かもしれないけれど…。


束ね直した子たちをみたら、やっと、ほっとしました。


花って、詩情で、表現で、

だけどそれ以前に、

プロとして、常に結果主義でなければいけない。

コンディションを整えておくことも含めて、プロの仕事なのにな。

へこみました。

競技ダンスから学んだ色々なことのうち、

これは最も大切なことのひとつかもしれないけれど。

試合に出るとき、

ジャッジは、

各選手のダンス歴だとか、

どれだけ練習してきたかや、当日のコンディションなんて考慮してくれない。

他の練習日にはものすごく良いパフォーマンスができていて、

たとえばその日だけ、理由もなくなぜか不調だったり

もっと言えば、それがジャッジの目に入るたったの数秒間だけだったとしても

全然、関係ない。

ある意味で

世界は、目に見えるものしか見ないし

見たいように見る。

わたしの説明書きなんて、誰も読まない。

特にダンスは、陸上競技やバスケットボールのように絶対的な数値の審査基準があるわけではないから

本当はこんなんじゃないのに、

と自分に言い訳しようとおもえばいくらでも、できる部分があるのだけれど

その「本当」を、世界が知ることはない。

当然のことなのだけれど、

それにどれだけ早く気がつけるかで、

成長の度合いというのは変わるんだとおもう。

ジャッジのせいにしているうちは成長しないと、先輩たちが言っていた。


自分たちが気持ちよく踊れたからよかった、

前より上達したからよかった、

そういう自分の中でのハッピーや満足感も大切にしていかないといけないけれど、

それはあくまでも、結果を追う過程でのモチベーションであって

それだけで100%満足しているようだったら、選手ではない。

それは競技ダンスではなくて社交ダンス。

選手は、常に一定の成果を出さなければいけないし

そのためにはメンタル面でも身体面でも、不安定であってはいけない。

どんなミスをしたって、脚が攣りそうだって首がもげそうだって

笑顔で踊り続けなきゃいけない。

自分のリズムで、ではなく、そのときフロアに流れている音楽にあわせて。


選手なら頑張るのは当たり前で、

頑張っていることを評価してもらえるのは有難いけれど、

そういう時期は、ジュニア時代で終わる。

いつも練習を見てくれていた先輩は卒業していくし、

自分が団体成績を背負うようになる。

準決勝、決勝と駒が進んでいけば

ジャッジだけじゃなく、フロア外の選手たちの視線にも晒される。

彼らの視線は、もっと厳しい。

そして、上へいけばいくほど、

自分よりも実力のあるライバルが自分よりも練習している。

とにかく自分たちを信じて練習するしかなくて、

悔しくて泣いて、喜んで泣いて、

今思い返すと

なんだかものすごい日々だったな。

泣きながら帰る日も数知れずあって

支えてくれる同期や先輩後輩、家族、先生、

当時は喧嘩しまくっていたけれど、今おもえばダンスパートナー。

そして、ダンスを好きなきもちと

こんなふうになりたいっていう目標のおかげで

なんとかかんとか、どうにかこうにか。

そうやって学んだことは、ダンスだけじゃなくて、

今もほぼそのまんま、いろいろなところに通じている。

可愛げがないなとおもうけれど

現実を見ることと、夢を見ることはおなじぐらい大切なこと。

夢や目標がなければ、努力することさえできないし

現実を見られなければ、正しい方向で努力できない。


突然火がついて長々と、また気が強そうな文章を連ねてしまいましたが

これ全部、自戒をこめて。次回のために。

頑張っているつもりでコンディションを崩していたら、

それって結果として、頑張ってることにならないのだよね。

気力だけでどこまでも突っ走ることができた選手時代とは違って
(かなしいですが!)

ちゃんと身体も気遣って、

正しく努力しなきゃ。

体力もつけなきゃ。

がおー。


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