水あげとディスプレイが終わり
お掃除して、
一息ついて美しい店内を見回すとき、
いつもものすごい幸福感で満たされます。
グロリオサの描く曲線が綺麗、
と言おうとして
曲線って何だ、カーヴ?と言いよどんでいると
このvague(波)が 綺麗でしょ、
とヴァンソンが言いました。
波!
その表現と感性は、わたしの思いもよらないところにある。
「ヌーヴェル・ヴァーグだね!」
フランス映画のヌーヴェル・ヴァーグ(という映画界の革命みたいなもの)
と
この美しい波線とをかけて言ったところから
ヴァンソンと初めて映画について話しました。
働いている間、
自分の話をしたことはほとんどないのですが
大学ではフランス文学、シュルレアリスムを専攻していたこと、
特にポール・エリュアールについて研究したけれど
そのきっかけになったのは
15歳のときに観た
ジャン・リュック・ゴダールの映画『alphaville』に引用されていた詩だったこと、
そのときのアンナ・カリーナの衝撃的な美しさ、
フランス映画論の授業もとっていたことなどを話しました。
そして、
ゴダールの初期の映画が好きという点でヴァンソンと意見が一致しました。
『勝手にしやがれ』は、
DVDでも映画館のリバイバル上映でも繰り返し観た映画。
DVDでも映画館のリバイバル上映でも繰り返し観た映画。
『勝手にしやがれ』で
ジャン・ポール・ベルナンドが親指を唇でなぞる仕草。
印象的な仕草なのですが
一緒に真似して喜びました。
また、
先日配達にいったRaspailのCampagne Premiere という通りは
ラストで 主人公が生きも絶え絶えに逃亡していた通りだったそう!
気がつかなかった!
スタジオを出て、パリの街を撮ったゴダール。
もう50年も前の映画なのに、街でまだ生きているみたい。
「ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン!」
とジーン・セバーグが新聞を売っていたシャンゼリゼ通り、
改めて歩いてみようかな。
Rosebudで研修させてもらっていて
彼らのつくる花を日々間近に見ることができるのはもちろんだけれど、
彼らとコミュニケーションをとりながら、
彼らが美しいと感じるもの、選び取るもの、
仕事に対する姿勢や
その人となりみたいなものを
知ることができるというのも
同様にとても貴重だと感じます。
そのひとつひとつがダイレクトになにかに活きるというわけではないけれども
自分の言葉で話し、聞き、感じ取ったことは、
かならず後々、大きな糧になると
なんだかそんな確信があるのです。
彼らとコミュニケーションをとりながら、
彼らが美しいと感じるもの、選び取るもの、
仕事に対する姿勢や
その人となりみたいなものを
知ることができるというのも
同様にとても貴重だと感じます。
そのひとつひとつがダイレクトになにかに活きるというわけではないけれども
自分の言葉で話し、聞き、感じ取ったことは、
かならず後々、大きな糧になると
なんだかそんな確信があるのです。
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