今サラナガラバカラ。


プチパレにて開催されている


Baccaratのエクスポジションにいってきました。

会報などで、写真では既にたっぷり堪能していたのですが

ほんものは、

やはりこの目で見ておかねばならないとおもい。



グランパレのHOKUSAI展に比べて人は少ないときいていたのですが

会期終了まで日数もないせいか

プチパレの前には行列が。

とりわけ寒い日だったので、苦しかったのですが

足踏みをしながら

なるべく空や建築物を見て、気を紛らわせました。

おぉ、フランスだなぁとおもったのは、

途中で

Allez!!Allez!!

行列の人々から、手拍子とともに通せ通せというコールが起きたこと。

確かに、セキュリティーが一回に5人ぐらいずつしか通さないため

いっこうに列が進まなくて

なぜそんなに人数制限をするのか全くもって謎だったのですが。

Plus vite!!早く!
On a froid!!寒い!
Encore!!Encore!!もっと(沢山人を通して)!

皆口々に言いたい放題不満をぶつけており、

セキュリティーの人も苦笑い。

わたしはもちろん!慎ましく!黙って並んでおりましたが

心の中では彼らとともに叫んでおりました。

隣のマダムは、チケットを半額にすべきだと声高に主張してました。


やっとのことで入場すると

外の寒さを一瞬で忘れる、高い天井と

奥に煌めくシャンデリア。



絵を通しても、
その場のシャンデリアのまばゆさが伝わってきます。


シンプルなグラスにも、緻密さと、歴史を感じます。


Japanese style decolationと英語で説明書きのあったもの。

1878年のWorld's Fairに出品されたものです。


諸外国の王族御用達のBaccaratですが

これはロシアの皇帝のためにつくられたシリーズで

クリスタルルビーの使われ方がとても上品でした。


香水瓶の展示も。


どこかで見たように感じてクレジットを見たら、
Christian Diorの名香、j'adoreの香水瓶でした。




mureの細工が施された器。



壁に鏡が張ってあって、永遠に続くかのように見えます。

グラスや燭台たちが踊りだすんじゃないかって

美女と野獣のディナーに忍び込んだ気分。


そして会場のラストを飾るのが、


シャンデリアの間。




今は電球の光ですが、

これが本物の蝋燭だった頃は、

ガラスのもようと一緒にゆらゆら揺れて

その美しさはわたしの想像力を超えるものでしょう。


シャンデリアほか、デッサンも数多く展示されていて、

心惹かれました。

デザイナーや職人さんたちが頭の中で描いていた

光の絵を見てみたい。


行ったつもりですまさず、

足を運んで良かった。

回っている間、

フランス人に沢山話しかけられました。

これ、綺麗よね!とか

これ(グラス)は一脚ずつ脚の部分が違うのよ。とか

わたしを見つけるたびにつかまえては

一言作品解説してくれるマダムもいました。

皆、作品を見て感じたことをその場で素直に言い合えるというのは

さすがフランス、

これこそクリエイションが発展する土壌だなとおもいました。

来年は、たくさん美術館巡りしたい!


***

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