コペンハーゲンから電車で40分ほどのところにある、
ルイジアナ現代美術館。
そのなかを彷徨い歩くとちゅうで
そのなかを彷徨い歩くとちゅうで
左手のガラスばりのドアから続くのは
こどものアトリエ棟です。
親子たちに混じって、見学してきました。
無造作に活けられた花のあるテーブルには、
懐かしい緑色の、工作用カッティングボード。
三階建てのアトリエ棟では、
それぞれのフロアで
工作、コラージュ、ねんど、お絵描き、モビールなど
さまざま(かつユニーク)な製作体験を自由にすることができます。
お絵描きのフロアにあった、こどもサイズのタブリエ。
めちゃくちゃかわいくて、愛おしくて仕方ない。
ふと外を見れば、こどもたちの大好きな、
長い長い滑り台が。
この写真では、姉妹が滑り台を逆走しているところ。
絵を乾かすためのラックも、かたまった絵の具がこびりついています。
このラックも、懐かしいな。
これは、ごみ箱。
みんな、絵の具がべちょべちょについたままの手で蓋を触ったのでしょう。
こびりついた絵の具が重なって、分厚くなっています。
これがこどもたちの絵の具のパレット。
つまり、ぜんぶの色。
こどもの世界があまりにも豊かなので
「大人になる」ことが正しいことなのかどうか
わからなくなります。
この世界へと繋がる扉は、もう失われてしまったような気がして
かけがえのないものを失ってしまったような気がして
こどもの頃は、
大人になったらあれもできる、これもできるって
大人になることはすなわち手に入れることと同義だったけれど
大人になることは
選択すること。
それは可能性を手にしてゆくことなのか
捨ててゆくことなのか。
すべての色が散らばるパレットはあまりにも美しくて、いとおしくて
心臓のふるい記憶が揺さぶれるかのように、ぎゅんとなるのです。
こどもむけのワークショップは、
帰国したらやりたいことのひとつ。
わたしにはあと何色の絵の具がのこっているのかな、
つかわなくなって固まってしまった絵の具のチューブのすがたを想像してしまう。
つかわなくなった色は、どんな色だったっけ。
でも、いまは、残った色を混ぜて、あたらしい色をつくることだってできる。
歩きながら
ぼんやりぼんやり、
そんなことを思い浮かべていました。
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