さてさて。
手紙を書きたい。
無作法かつ無防備に
のびのび伸びるムスカリ、
そのくねった道を目でなぞりながら考える。
誰に宛てて書こうかな。
幸運みたいな、羽根のかたち。
身勝手な予感をどこに飛ばそう。
表参道にあるWinged Wheelは、
紙もの好きの方が時間も忘れてうつつを抜かすのにうってつけのお店。
結婚式関連の色々、
招待状や席次やウェルカムカード（と呼ぶので合っているのかしら）も手がけているようで、
それ目的の恋人たちも店内には多い。
結婚を控えている(であろう)男女を
祝福の念と、
こっそりと好奇心をひそめて眺めるのは
なんとも言えぬふしぎな気持ちがする。
結婚式の式辞の紙質や刻印のひとつひとつ、りぼんの色までも
慎重に選び取りながら
二人は二人の時間を、
その緩やかな作業に費やしている。
おもてなし、あるいは自己満足のために。
緩やかな作業はひとつひとつ、着実に、片付けられていく。
それで、やっぱり
結婚って厳かなものなのかもしれないぞとわたしはおもう。
話が変な方向へ逸れてしまったけれども
念のために付け加えると、もちろん
このお店には熨斗袋やぽち袋、
可愛い水引に、モクバのりぼんも数色扱っていて、
結婚式を挙げる予定のない
ただの紙好きの男女も充分に楽しめる。
たとえば、手紙を書くのに
好みの便箋や封筒を、一枚一枚選んで買うこともできる。
名刺もつくっているようで、これは結構素敵な感じがしたので
今のストックを渡し終えたらここで一度つくってみてもいいかもしれない。
そうこうしているうちに
函館の祖父の顔が頭のなかに浮かんできたので、
今日のとこは、こんなとこで。
■2月6・7日のWSは満席となりました。ありがとうございます。
※７日のお申し込みいただいたK.Sさま、
何度か試みたのですが、メールが返って来てしまいます。
恐れ入りますが、ドメイン指定等設定をご確認の上、
再度ご連絡いただけますでしょうか。
お席はご用意しております。どうぞよろしくお願いいたします。※
■Instagram: @maisonlouparis
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