南仏プチバカンス【ニース篇】


南仏旅行中の家族に合流して

久しぶりに、ニースに降り立ちました。

街全体に流れる、バカンスの空気。

わたしたちは、陽射しに背中を押されるようにして

海へ海へと。呼ばれるよう。

自然と浮き足立ってきます。


5ヶ月前に見たのと、同じだけれども違う海。

このきらめきは、一瞬として繰り返されることのないもの。



小高い丘から、海岸を見下ろして。

やっぱりバカンスシーズンのニース。人が多い!

夕方からは、バスに乗って30分ほどのところにある

Villa Ephrussi de Rothschildへ。


貴族の娘として生まれたマダム・ベアトリスが、

父親の莫大な遺産をもとに

自分の美意識を結晶させたのがこの邸宅(ヴィラ)。

ピンク色の外壁の洋館のなかは




マリー・アントワネットのようなガーリーさと

センスの良さが際立っています。


女性ならではの、細部にわたる気配りやこだわりをひしひしと感じます。


ベアトリスは19歳で15歳年上の銀行家と結婚したものの、失敗し

犬や猿、マングース(!)などの

たくさんのペットたちと暮らしていたのだそう。


庭には噴水があり、20分ごとに水と音楽のショーを繰り広げます。


そして、9つのテーマに分かれた広い広いお庭。


ローズの庭園は、なだらかな丘陵の斜面のようになっており

海を見渡すことができます。

函館の異人墓地からの海をふと、彷彿とさせました。

祖母の眠る、かの地の景色。


そして、館内にもどってくると


いたるところに施されたアイアンの装飾が美しく

またもや以前、草冠通信で取材した


すべての箇所で異なる、繊細なデザインになっています。




ヴェルサイユやモンサンミッシェルのようなスケールの大きさではありませんが

その分、

ひとりの女性が丁寧に作り込んだ、こだわりが徹底されていて

とてもよいところでした。

この邸宅のサロンでお茶を飲み、出発。


紋章がたつのおとしご。

バスにまた揺られてニースに戻ってくると


すっかり海は、静かになっていました。



雲が、ただならぬ美しさで燃えていました。


***

ブログランキングに参加しております。

バナーをクリックしていただいた数が
ランキングに反映される仕組みですので、
よろしければ下記クリックをお願い致します♪
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村

おかげさまで、現在3位になっています。
皆様、たくさん応援してくださり、どうもありがとうございます!