ローファーと外務省。




今日は、卒業した母校の中学3年生から職場訪問をうけました。



玄関にHARUTAのローファーが6足並んでいるのを見て

何とも言えず、ノスタルジーがこみ上げてきて

写真を一枚、撮らせてもらいました。

彼女たちは不思議そうでした。

夏の太陽を撥ね返す真白なセーラー服の襟が、眩しく

中途半端としか言いようがない丈の靴下が、頼りなく

品の良い臙脂色のスカーフが、彼女たちを護っているように見えました。


日々、ちいさな世界で生きていながらも、

まだ見ぬ世界のおおきさを過剰に期待した。

一度知ってしまったなら、もう二度と、知らなかった世界には戻ることが出来ない。


その後外務省へ行ったら

あまりにも味気なくて杓子定規なその灰色の建物に、

霞ヶ関駅の階段を、ちょっと寂しい気持ちでおりました。


暑い日でした。


ローファーは未だに好き。


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