Parisから来日中の斎藤由美先生のフラワーライブショー(デモンストレーション)を見に
午前半休をいただいて、伊勢丹に行ってきました。
マジックみたいに次々と、軽々と
想像を超える花が目の前で生み出されてゆく様子に
あっという間の2時間でした。
テーマは、プランツをつかったコンポジション。
まずは、先生が市場で一目惚れしたという竜鬢苔(りゅうびんたい)をつかって。
肉厚のヴァンダとの質感の違いがとてもおしゃれ。
プラスチックの鉢も、由美先生のアイディアと一手間で見違えます。
トケイソウをあわせて、柔らかさも。
出来上がったのがこの作品です。
それから、アスパラガスとヴァンダという組み合わせ!
白樺の皮をテーブルセンターに。
その上に、エアープランツも適当に(←大事。)置いて。
そして、クレマチスの鉢と、柳のコンポジション。
この柳の曲線、柔らかさ、繊細さ、
思い切りツボです。
この曲線を最大限美しく見せるため、
葉っぱをすべて取ってしまうという徹底的な美意識に脱帽です。
この後はプチ・ブーケのデモンストレーション。
自らを「怨念系フローリスト」と呼ぶ由美先生の大好きな、
ダリアの黒鳥。
先生はいつも、見たことのないものを見せてくれる。
お花を触れる手つきは優しくて厳しくて、
愛に溢れた手。
大好きなトケイソウ。
たった一日しか咲かないお花も、ひげもつぼみもくるくるもかわいい。
フランスの職人さんが丹誠込めて作り上げた、
芸術的に美しいパニエ(かご)に、よく似合います。
アシスタントをつとめる幸恵先生。
幸恵先生の下処理の早さ、的確さは職人技で、
ミニマムでエレガントな動きに目が奪われてしまいます。
凝視しているうちに一瞬で出来上がった、もうひとつのプチブーケ。
そして、投げ入れも。
ベルギーのSEMPLEのガラス花器に、裏白ギンバをシンプルに投げ入れて、
清々しい風が通っていくかのよう。
なんてすてきなんだろう。
感動がひととおり落ち着いたら、
無性にビバーナムの茎を削ぐ練習がしたくなってきました。
今、自分にできることで、最初に思いついたこと。
それからフランス語の勉強も。
できること、ひとつひとつやっていくしかないんだ。
「そのドアに鍵はない」