大人が大きな子どもであるように、子どもは小さな大人である。

MAISON LOU paris
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先日のオープンアトリエでいただいた、家宝ものの一冊。



心洗われるような素敵な時間をご一緒させていただいたなかで、

絵本の話、児童書の話をたくさんしました。


そこで、

わたしが物心ついた頃から大ファンだった

クレヨン王国シリーズのお話にも。

わたしは、クレヨン王国がほんとうにほんとうに好きで

新刊の発売日になると、

地元の書店に、文字通り駆けつけていたことを思い出します。

先ほど改めて調べてみたら、ほとんど全ての単行本を持っていました。



読み返してみると、

驚くほどに、そこには色彩ゆたかで楽しい世界が広がっていて

動物や植物、自然の細かな描写も素晴らしく

想像力にムクムクと翼が生えて空を翔けていくようで

大人が読んでも充分に面白く、わくわくさせられます。

挿絵のひとつひとつも、ものすごく観察して、

想像の中のクレヨン王国の世界にのめり込んでいました。

自分が色や自然を好きになったのは、この本のおかげだったのだなと気がつきました。

わたしは、良い文章というのは

詩歌に限らず、音楽性のようなものがあると思っているのですが

クレヨン王国にはたくさんの歌が出てきて、

ああ、それもこの本が教えてくれた感覚だったんだと知りました。


わたしは小学校の頃、

休み時間に女の子同士で流行っていた縄跳びや鬼ごっこ、トランプに興じるよりも

本を読んでいる方が好きで

きっと両親は多少心配もしただろうなと思うのですが

好きな本をいくらでも読ませてくれたことに、

感謝の気持ちでいっぱいです。



そして、

この魔女の宅急便を31歳になったわたしは初めて、手に取ってみて

当時の、あの新しい物語を前にして胸がどきどきする気持ちが

また新鮮に溢れ出してきたのを感じました。

魔法のようにページの間を絵が踊り

14歳のキキの冒険を彩っています。


わたしはいつから大人、やってるんだっけ。

ふっと思う。


今日のブログのタイトルに書いた言葉は

クレヨン王国シリーズ第1作目の扉に、

作者の福永令三さんが記した言葉。



「大人が大きな子どもであるように、

子どもは小さな大人である」




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