函館小旅行。

MAISON LOU paris
schedule 2018

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ひょいと、飛行機に乗って北へ。



たった一時間と少しの間に、みるみる窓の景色が移り変わってゆき



見事に、夕日の色に染まりました。

自分の目玉も頭も血管も、この色に染まったような

思いがけず豪華なひととき。



行き先は、祖父のいる北海道。

亡き祖母が好きだったカップでコーヒーを飲みながら

思い出を拾ったり

近況報告をしたり。

祖父や父は、こういう取っ手の細い、薄い食器は

壊してしまいそうだから嫌だと言う。

祖母や、母やわたしは

いい器で飲む方が美味しいのだと言う。

家族は楽しい。

ここにいても、いなくても。



翌朝は、朝市で海鮮丼を食べてから

お墓参りへ。

海の見える丘からの眺めはいつも、心が安らかになると同時に

祖母はきっと、もっと近くで見守ってくれているような気もする。



函館市内から、車で大沼に。

子供の頃から何度も遊びに来ている国定公園。



もう、紅葉から落葉が始まっていて

公園をお散歩していると、



足下の落ち葉も、



見上げた空に伸びる枝も、

どこをどう切り取っても、

ありのままの自然は美しくて、じわっと心が潤い、穏やかな気持ちになる。



新緑も紅葉も好きだけれど、

わたしはこの冬の枝たちが織りなす繊細で力強い芸術も好き。



後ろに見えるのは駒ヶ岳。

少し雲が陰っているのもあって

父の好きな日本画に出てくるような、淡いグラデーション。



大沼をお散歩した後は、近くの日暮山にも足を伸ばして。



決して車がすれ違えないような山道を登った先にある、

山頂への細い小径をとおって



たどり着いた頂からのぞむのは、

大沼、小沼。



ちょうど紅葉も綺麗に見えて、

空気も美味しくて、

そして、優しく雄大な北海道の土地に包まれている安心感もあって。

昔の人がここに来ると景色を日暮れまで眺めていたことから
日暮山と名がついたという逸話も納得できる。



猫柳の蕾も、少しずつ、膨らみ始めていたのも可愛かったな。

大好きな祖父にも会えて、話を聞いていると

子供の頃はわからなかった、祖父の人となりや人生が

一人の人間として、大人として、見えてきて

ますます好きになる。

大切な家族のひとり。

もっと頻繁に、会いに行かなきゃなあ。


そして・・・

おまけ。

函館の大きな魅力は食べ物。



朝市の中の食堂で海鮮丼を食べるためだけに

函館に来ても、充分価値はあると思う。

でも、函館は、回転寿司だって、ネタが新鮮だから美味しい。



これは大沼のそばで食べた、あんかけ焼きそば。

具沢山で、びっくりするほど大盛り。

これが北海道のボリューム。



超がつくほどシンプルな、函館塩ラーメン。

これが、写真からは想像つかないけれど

お腹いっぱいでもつるりと食べられてしまうくらいに好き。

海鮮は言わずもがな、

野菜もお肉も素晴らしいのが北海道。

そうそう、

北海道はお土産もクオリティーが高くて

よく“名物に旨い物なし”などと言って

旅行先のお土産コーナーでも、(買うものがなくて)何を買ったらいいのやらと悩むこともあるけれど

函館空港のお土産物屋さんでは逆に、

基本的にどれも美味しいので、

選びきれない嬉しい悩みが。

わたしの個人的な好みとしては、空港に売っているものでは

・トラピストバター(発酵バター)
・五勝手屋羊羹
・わかさいも

あたりが鉄板で、

最近ではスナッフルズのチーズスフレも人気。

イカの塩辛や、レイモンさんのソーセージ(と我が家では言っているが正式名称不明)、

五島軒のレトルトカレーや

北海道にしかない和菓子、べこ餅も好き。


うっかりおまけの方が熱く語り始めてしまいそうだけれど、

自然も食べ物も豊かな函館は

見所がいっぱい。

皆さまもぜひ、足を運んでみてください。



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