MAISON LOU paris
schedule 2018
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■7/27-29 Open atelier (Pop up event)
※フラワーレッスンも受け付けております。
■8/5 Hope&Loveイベントにて
WS＆pop-up shop
■9/11-17 GINZA SIXにて
pop-up shop
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久しぶりに、日本近代文学館へいこうと思い立って
京王井の頭線の駒場東大駅で、下車。
久しぶりに、日本近代文学館へいこうと思い立って
京王井の頭線の駒場東大駅で、下車。
父に声をかけて、誘っていったところ
駅から文学館まで
東京大学の駒場キャンパス内をとおっていくことに。
もう夏休みに入っているので、人影はまばら。
私にとっては縁もゆかりもない大学なので、
なんだか、誰かの思い出の中に潜り込んでいるような、
へんな気分。
グラウンドには、声を出し走る若者たちの姿が眩しく。
私たちは木陰を選んで、てくてく。
日向は一瞬で汗が噴き出すほどだけれど、
日陰のところは、案外涼しい。
最初、父から「構内を通っていこう」と言われたときには
遠回りに付き合わされると思ったけれども
駅から住宅街を歩く道は、影のない炎天下なので
結果的には、こちらを通って良かった。
ワイパーに挟まった、テニスボール。
構内の所々に歴史を感じる建造物があって、たのしい。
東大の西門から出ると、すぐに日本近代文学館に到着。
お目当てのBUNDAN COFFEE&BEERのテラス席は、
普段は気持ちがよいけれども
さすがにこの暑さなので人気がなさそう・・・。
影が、とても濃く、くっきりとうつっていた。
中へ入れば、
この、わたしの大好きな、２万冊の本がぎっしり詰まった空間。
父はまず、ビール。
小腹が空いていたので、お昼をまわっていたけれども
お気に入りのメニュー『ハードボイルド・ワンダーランド』の朝食セットをいただくことに。
本当にイメージどおりで
村上春樹の文体がさらさら、頭の後ろを通り過ぎていくよう。
食後には、寺田寅彦の牛乳コーヒーを。
牛乳でコーヒーを煮出して淹れるスタイルのもの。
テーブルの近くにあった、
山口瞳の『旦那の意見』という随筆集が面白そうだったので、手に取る。
せっかく私が読もうと思っていたのに、いつの間にか父が読んでいた。
でも、本なら２万冊もあるのだから、まあいいや。
読む父の手をあらためて見ると、弟のとまったく同じかたちをしている。
父と出歩くのはかなり久しぶり。
父は、司馬遼太郎の大ファンだが
私はほとんど読んだことがない。
飲み干した牛乳コーヒー、
カップの底には、占いでもできそうな、粉の模様。
そういえば、今日は、祖父や祖母や、家族の話はしたけれども
父自身の話も私自身の話も、あまりしなかった。
そんなものなのだろうか。
このあと、父は、高校の同窓会幹事のメンバーとビアホールへ行くらしい。
飲み過ぎないように、と
熱中症に気をつけて、と言って、
渋谷駅で別れた。
もう少し涼しくなったらまた、行こう。
次も、東大のキャンパスを通っていこう。
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