折り合いをつける。


ある人は、期待をするなと言う。

期待するから失望するのだ、
傷つきたくなければ最初から、
期待しなければ良いと言う。

わたしは、そんな、稀釈された味のない水みたいなものは飲みたくないとおもう。



きっと人生に期待しすぎている。

でも、一度きりの人生だから

おもいっきり、期待したっていいじゃん。

と、おもう。

現状を受け入れるだけの人生を選ぶには、まだ早い。

がんばればいいじゃん。じゃんじゃん。

それでも

どれだけがんばっても

自分の期待と現実との折り合いがつかないときは

走るのをいったんやめて

立ち返って、「ありがとう」をさがしてみる。


有り難う。


そうすると、現実の中の真実がみえてきて、

なんとなく、自分の定規でなく、ものごとがみえてきて

そうして初めて、

現実と折り合いをつけることができる。

それは、初めから期待しないことや

我慢することとは違う。


上手に説明できていないかもしれないけれど、

そういうふうに折り合いをつけることは、

その度に、図書館に一冊、本が増えるような

辞書にあたらしい言葉が書き込まれるような

そういうかんじがする。

傷つくことは、無駄にならない。

ような気がする。



大人になるということ、

現実と、折り合いをつけられるようになるということ。



大丈夫。


ざっくり言って、


人生は素晴らしい。