冬の一歩。



雨と霧のじんとした重みを切り裂くようにして歩いた、朝の温泉街。

一泊二日のちいさな旅から帰ってきました。

うねうねとカーヴのつづく山道を

父の運転の後部座席で

窓の外にひろがるはずの絶景に目を凝らしても、生憎の靄で

うつらうつら、眠気が襲ってきて。

目が覚めたらもう、首都高でした。

六本木ヒルズを通り過ぎて

青山ケンネルでは、トイプードルのトリミングをしているところで

赤プリの跡地に無感情なビルが仁王立ちしているのを見つけ

近所のがらんどうのレクサスのショールームを横目にしながら。

東京が無彩色で無表情な街だったとしても

このありふれた乗用車のなかの、閉塞感と安心感はなんだろう。

自動車っていうのは、家族というものの質量をも運んでいるような気がします。

車に翼が生えたならと

小さな頃にはよく想像していたけれど、

今でも赤坂見附の近未来的なカーヴを曲がるときにはふと

その頃に描いたイメージが湧いてくる。

数十年のあいだに、何度車が変わっても。


さてさて、話は変わって

すこし遡って


金曜日。東京の気温が24度を記録した日。

千駄ヶ谷の駅を降りたら

案の定。

強い風に吹かれて落ちた銀杏たちが

ざくざく、ミルフィーユのように積もっていました。

踏みわけながら

RAFFINEE les fleursのアトリエへ。

正式に東京レッスンをお手伝いさせていただくのは来年からですが、

今月も、ちょこちょこお邪魔して

チーフアシスタントであるle bosquetのmayumiさんのお仕事を見て、勉強させていただいています。

なんと

アトリエで写真を一枚も撮っていないことに今、気がついたのですが…。

わたしの原点であると同時に、

常に感動があり、永遠に学びがある場所。

自分の仕事を優先させてね、と最初にはっきり言ってくださり

関西でのイベントの仕入れを気遣ってくださったり、アトリエを貸してくださったり、

わたしの活動をも心から応援してくれようとする幸恵先生。

その懐の深さにじいんとしました。

一歩一歩。

一歩一歩です。

まずは今週末、京都髙島屋さんでのワークショップ。

有難いことに、満員になったとのご連絡をいただきました。

見ず知らずのわたし(ほとんど全員の方が初めましてのはず…!!)のWSに

何かしらの想いで申し込んでくださり、ご参加くださる方々に

素敵な時間を味わっていただけるよう、がんばります。

今まで自分が先生たちや周りの方々からいただいて、育てていただいたものを

来てくださるみなさまに還元してゆくことこそが、誠実な仕事の方法かなとおもうので

精一杯、心を尽くしたいとおもいます。

京都でお会いするみなさま(がこのブログを読んでくださっているのかはわかりませんが)、

どうぞ、楽しみにしていらしてくださいませ。


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