衣の威。


MAISON LOU paris
schedule 2018

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■4/16 千駄ヶ谷にてレギュラーレッスンを開催します。

■5/9~15 京都髙島屋にてpop up shopを開催します。
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■5/18~20 千駄ヶ谷にてオープンアトリエを開催します。
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先日、素敵なお洋服をつくられるデザイナーさんとの会話で。

“学生の頃なんかは、自己表現の仕方を、着る服の力に頼っていて

もしかしたら虚勢を張っていたのかもしれないけれど

今は、自分が作るものが自分のすべてだから

着るものはなんでもよくなった。”

その方はそんなことを、さらりと話していました。


そうは言いつつ、いつお会いしてもお洒落なのだけど。


この言葉はなんだか耳に残ったので、メモ。


逆に言えば、

緊張している時、ここぞっていう時に

好きなお洋服を着て

服のパワーを借りることも、できる。

それも、素敵なこと。

好きなお洋服を身に纏ったときの高揚感は、

心臓から爪先までダイレクトに届く栄養ドリンクみたいに

底知れぬパワーをくれる。




また別の日に、美容院でぱらぱらめくっていた雑誌には

“洋服は、極端に二分化すれば

スタイルをうむ服と、クリエイションとしての服とがある”

とか

“現代では、洋服そのものだけでなく、

作り手がどんな人でどんな生活を送っているか、

どんな人たちが着ているか、

簡単に知ることができるようになって

そのコミュニティーに自分が属したいと感じるかどうか、

そういう尺度から服を買うという流れになっている”

とか、書いてあった。




そして昨日、よく行く青山のお店で

老齢のマダムが

「ああ〜驚いた!」と繰り返し大きな声で店員さんと話していたことには

“洗いざらしのしわしわっとした木綿のシャツを、かっこいい、心地よい、と感じる人がいるってこと、

全然、知らなかった!”と。

“40年新聞記者をやっていたけど、初めて知ったわ。

いつもシャツはクリーニングに出して、

パリッと皺一つないアイロンがかかったものしか知らなかった。

このしわしわっとしたのが、だらしないんじゃなくて、かっこいいのね、

ひとつの価値観しか知らないんじゃ、今の日本のことはわからないわね”

と、感慨深げにしきりに頷きながら。



顔も見えず声も聞こえぬまま、

大量のモノが右から左へと流れていくような、消費社会だけれど

色んな人が、色んなことを感じながら、

そこにある一着の服を手に取っている。


世の中って、人の考え方って、おもしろいな。


“書を捨て、街に出よ”

その言葉は、正しいな。



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