MAISON LOU paris
schedule 2017
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庭の櫨の木が真っ赤に染まると、
秋から冬へ、バトンが渡されるのを感じます。
秋の終わり、冬の訪れ。
今年もあっという間に、師走をむかえました。
段々、手帳にも来年の予定が書き込まれるようになってきて
楽しみな気持ちがある反面、
いつその身が落ちるともわからず赤く染まる葉のように
いちにちいちにち、
命を燃やしてうつくしく、生きていきたいと思います。
「うつくしい」
それは、今は亡き祖母にむかって、わたしが初めて口にした言葉で
祖母が、最近、わたしにその意味を教えてくれました。
彼女がひとり、どんな日々を送っていたのかと今になって想いを馳せたときに
ふと、願いにも似た想いで
その言葉をまた思い出しました。
俳句を詠み、自然と読書を愛でて
どんな日々も、美しかったのだろう。
今の時分、あまく熟れた富有柿はカラスに突つかれているのだろうか、
それとも地面に落ちてしまっているのだろうか。
冬の庭はどんなだったっけ。
とおい景色が、今はとても近く感じるのです。