HAPPY EASTER.


4月6日はパック(イースター)の祝日なので、

この週末には



ノエルのときのように、おうちに人が集まりました。


階段を勢いよく駆け上がってくる音がするとおもったら

バタン!とドアを開けて

Yurika!!!!と抱きついてくる。

こんなにかわいい天使なら、ノック無しでも大歓迎。

ちなみに、このハリネズミくんは病気なのでお薬をあげているそうです。

ぬいぐるみを片っ端から病人にしていました。可哀想だ…。


わたしの部屋に乗り込んできては

タイで買ったジム・トンプソンのぞうさんをねだってきますが

こればっかりはあげられないのといつも断ります。

わかってるよう、

と言いながらも視線を外さない…。


部屋に飾っているお花をいつも楽しみにしていて

メイクポーチを見せてほしがります。

マスカラを塗らなくても睫毛はくるりん長いし

口紅をひかなくても果実のように赤い唇なのですが

目を輝かせて、つけたがります。

5歳なのに、しっかり女の子なんだなあ。

今日は真っ赤なvernis(マニキュア)を塗っているのと、誇らしげでした。


11月には日本に帰ると言ったら

目をまんまるにした後

Yurikaはいつも優しくて、遊んでくれて大好きなのに、さみしい…

と言ってくれて、

思わずぎゅっとしてしまいました。

今月末でお引越しなのだけど、言えなかった。


お天気が良かったので

午後は近くの公園をお散歩。



ベンチに座ってぽんやりしながら

駆け回って遊ぶ子どもたちを見て

彼女の愛くるしい顔をおもいうかべ

あの年頃の、時間の流れる驚異的な早さをおもい

毎日、たくさんのたくさんのたくさんの扉を開けて

私のことはすぐに忘れるんだろうなあ

とおもったりして。

それは特別かなしいことではないけれども、

唯、そうなんだろうなあ。とおもったりして。

靴の大きさは違うけれど、

彼女が歩く道とわたしの歩く道が一瞬交わって、

ちっちゃく光彩を放ってまた離れてゆく。

これから彼女の歩く、長い道のりには

名前とおなじ、すみれの花が咲くような

美しくやさしい人生でありますようにと

雲を眺めて、誰にともなく、祈ってみたり。

ぼんやりしちゃいます。

生命のめぐる春です。


***

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