ピエール・ボナール展。

MAISON LOU paris
schedule 2018-19

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■12/28-30 お正月を迎えるスペシャルレッスン

■1/20-1/30 Paris出張

■2/1-3 Open Atelier(pop-up shop & flower lesson)開催予定

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先週、新国立美術館へ行ってきました。



ピエール・ボナールという画家を知ったのは、

16区にあるパリ市立美術館で

わたしは数年前、

光の溢れる浴槽を描いた一枚の絵の前で立ち尽くして、

しばらくの間、光と色彩の中でぼんやりした後

しっかりその絵の横に刻まれた画家の名前を記憶しました。



今回の展示会では、その浴槽を描いた作品はなかったけれども

彼が生涯にわたってキャンバスに描き続けた

身近な風景、家族、動物たちをとおして

ボナール自身の息遣いまできこえてきそうだったし

どの絵からも、写真からも、

彼の日常の何気ない瞬間に偶然同席し、共有しているような気分になりました。

展示会でのガイドによれば

彼が取り組んでいた「視神経の冒険」とは、

それまでヨーロッパで手本とされてきた絵の描き方にとらわれず

“目に飛び込んできた日常風景を、記憶によって絵として再現する”という手法とのこと。


写生するように描くのではなく、

記憶をもとに描いてゆくから

一瞬の風景を切り取ったようなキャンバスには、

彼の時間も感情もイメージも、一緒に、絵筆にとって、

塗り重ねられてゆくような

多層的な美しさがあると思うのです。

そしてそこには、その日常の一瞬、一瞬に対する

画家の深い愛があるようにも思います。



今回の展示会はオルセー美術館特別企画で、

オルセー所蔵の作品がたくさん展示されていました。

つぎにオルセー美術館に行くときには

共に旅した気分で、絵と向き合うのかしら。


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どうもありがとうございます。

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