鎌倉散歩。

MAISON LOU paris
schedule 2018-19

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■12/28-30 お正月を迎えるスペシャルレッスン

■1/20-1/30 Paris出張

■2/1-3 Open Atelier(pop-up shop & flower lesson)開催予定

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先日、家族で、鎌倉へ行ってきました。

母おすすめのうどんを食べて、

市場で鎌倉野菜を買って。

うどん屋の店員さん曰く、

今年の鎌倉の紅葉は

塩害であまり美しく色づかなかったそう。

それでも、鶴岡八幡宮の階段を昇ってお詣りし、

裏道をゆっくり歩きながら

北鎌倉の方へ足を伸ばしました。



北鎌倉駅を出て、円覚寺に。

やはり紅葉は、うまく色がのっていなかったり、

葉が縮れていたりと

確かに塩害の影響は見られたものの

冬の始まりらしい風情を目で、肌で感じられて

おもしろいグラデーションに染まった落ち葉を拾っては、品評しあいました。



実家の庭の櫨は、今年も燃えるような真っ赤な葉が美しかったことや

水仙がもう、ニョキニョキと伸びてきていることなど

離れて暮らす弟に伝えながら歩きました。

そうそう、円覚寺の、白竜を勢いよく描いた天井画には、

息を呑みました。



とくにお目あてもなく北鎌倉に来たので、



冷えた身体を温めようと、近くのカフェ、ミンカへ。

ここは以前にも訪れたことのある場所です。

満席だったのが、少し待ったらちょうど四人席の円卓が空いて。



メニューを手に取るだけでも楽しい、

時間や手間をかけて、もてなす側の想いが丁寧に表現されている空間。





古書も多く並んでいます。



珈琲は、淹れるのに時間がかかるそうで

その間に、カフェにある本を各々、自由にテーブルに持ち寄り、読書。



人が読んでいる本というのは、どんなだろうと気になるもので

ぐるぐると、回し読みして。

わたしが選んだのは、松浦弥太郎の「くちぶえカタログ」



谷川俊太郎の詩集や



「百花譜百選」なども。

熱々のおいしい珈琲が運ばれてきてからも

心地の良い空間で、本の世界に没頭する幸せな時間。



そして、思う、

旅行というのはなにも、

物理的に移動することだけを指すのではないと。

ここではないどこかへ想いを馳せ、

そばに眠っていた記憶を手繰り寄せ、

考えもつかなかった何かと遭遇し、

自分でない何者かの、力強い存在を知る。

もしかしたら、今日、明日の自分の行動が変わる。

そんな動作のひとつひとつが、旅と言えるのだと思うのです。

行ってみたことのない地に身を置くことで研ぎ澄まされる感性ももちろんあるけれど
(あー、旅したい)

こうして、どこに行くでもなく、時計を気にせず、

暖かな部屋と熱い珈琲のありがたさを静かに共有しながら本を読む、

これも、魅力的な旅。



今日も、外は寒いから、

お家で珈琲でも紅茶でも淹れて

ゆっくり、本でも読みませんか。


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