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2014年6月30日月曜日

深夜の告白。


しんと静まり返った大通り。

車も人もだれも通らない車道を横切って

中央分離帯の上を歩くのが、好き。


2014年6月29日日曜日

お守り。


お守りって、

人からもらうとパワー倍増な気がする。


幸せになってほしいと願う人が

自分の幸せを願ってくれていること。


ありがたいや。うれしいや。


わたしも、幸せを祈っています。


2014年6月28日土曜日

完璧なゆで卵を食べるということ。


今月号の& Premiumのテーマ
「スタイルを持つ、ということ。」

そのなかの一頁をみて、
ある本の一節を思い出しました。


ゆで卵を食べるか、
ゆで卵を上手くゆでて食べるかの違いです。
僕はゆで卵を上手くゆでて食べたい。
どうせやるなら。
ただそれだけのことです。

深澤直人『デザインの輪郭』


よりよい毎日を生きるということは、
たとえばこういう、自分の内側でうまれる小さな決意なのだとおもうのです。


2014年6月26日木曜日

組紐の魅力。


近ごろ、和小物に心惹かれます。

親友がくれた、お伊勢さんの鈴。

京都の昇苑で買った組紐。

組紐は、帯締めなどにもつかわれる、

絹糸を職人さんが染めて、組み上げたひも。

歴史や思いがつたわるものは、良いですね。

名もなきものが氾濫し、無造作に消費されていくなかで、

ちいさくても、ぽつんとしていても、

気品のようなものが感じられて。

ものを大切にしようという気持ちも、自然と芽生えます。



2014年6月25日水曜日

葉と穂。


幸恵先生のプライベートレッスンで作った、

グリーンとグラミネだけのシャンペトルブーケ。



白とグリーンだけなのに、単調にならない、奥ゆきを感じるブーケ。

机の上にネトワイエを終えた花材が並んだとき、

なんだか波長が合うような気がして。


気がついたら15分。

迷いなく組みおえていた自分にびっくり。

「花と遊ぶ」「花の声を聞く」

その感覚をもっとたいせつに、研ぎ澄ませてゆきたい。



2014年6月24日火曜日

広い空を泳ぎ鯛。


だじゃれです。ごめんなさい。

築地を歩いていたら、発見。

おもわず魚っと、まちがい、ぎょっとしたよ。


2014年6月23日月曜日

プロ向け集中レッスン【後篇】


幸恵先生の集中レッスン、

午後は講義のあと、

オートクチュールレッスン×3!

それぞれの課題やリクエストに応じて花材が用意されています。

ひとつめのリクエストは、

頭がぐらぐらする花材でブーケロン。


アブラハムダービーのくねくねした嫋やかな曲線を活かした、

きゅんとするブーケロンができました。


ミントのいい香りに癒されます。



ふたつめは、お久しぶりのブーケ・ド・マリエ。


芍薬がどんどん咲いてきて、とても華やかで可愛いなかに

パフィオの毒気が効いています。


最後のレッスンは、

器とオアシスを使ったコンポジションをお願いしました。



コンポジションの写真を上手に撮るのがむずかしいのですが、

なかなかお気に入りの一作になりました。



去年は21時近くなっても3作品を作り終えられず、

ふらふらとバスに乗り込んだことを

一緒に受講したmiyoko先輩と思い出し笑い合いつつ、

この一年で、すこしは成長できたのかな、、と嬉しく感じました。

それが、レッスン後、ご飯を食べてビールまで飲めちゃう余裕があるなんて!

もちろんこのレッスンで改めて増えた課題もあり、

とても充実したレッスンでした。


2014年6月22日日曜日

プロ向け集中レッスン【前篇】


RAFFINEE les fleursの先生・プロ向け集中レッスン。

去年参加したときの思い出(主に撃沈の記憶)をよみがえらせながら、

世田谷サロンへ向かいました。


午前中は、同じ花材で3つのブーケロンを作りました。

まずは、

tête-à-tête(頭の高さを揃えたクラシカルなスタイル)で。


ネトワイエから組み終えるまで15分という制限時間つきで作成しました。

その次は、RAFFINEEスタイルで。


最後に、シャンペトルスタイル。
3つ続けて作ることで、
改めて、その違いを体感できました。



ランチは鉄板のSOUL TREEへ。

いつものアボガドバーガー、マヨネーズ抜きで!

2014年6月21日土曜日

記事掲載のお知らせ。


草冠通信オンラインのレコメンドコーナーに、

執筆した記事を掲載していただいています。



今回ご紹介したのは、

蔵前にあるマフィン屋さん


よろしかったら、お立ち寄りくださいませ。


2014年6月20日金曜日

ジョゼと虎と魚たちと、くるりと。




という邦画が好きでした。


「でもま、それもまたよしや」

その一言に心臓を抉りとられるようなかんじがしました。


男女のせつなさやずるさ、弱さ、

海の底から光を見上げるような

希望とあきらめの入り交じった感覚。

それらの示唆を、高校生だったわたしは、ぐんと飲み干しました。


その映画の主題歌の歌詞やはっきりとしたメロディーは忘れてしまっていたけれど

その音楽のあった風景を

高速を走る車のフロントガラスの画はずっと覚えていました。


しばらく経って

くるりというグループを知って

ハイウェイという曲のイントロを聴いたとき、

あ、ジョゼの。

乾いた土に水が浸みていくように

その土が潤って盛り上がっていくように

ふと、抑えきれずにあふれてきました。




僕には旅に出る理由なんて何一つない

手を離してみようぜ

冷たい花がこぼれ落ちそうさ


くるり『ハイウェイ』より。



2014年6月18日水曜日

雨の降る前に。



しとった空気がすこし重い。


つまんない空だ、ぬるい夜だ。


行き場のない感情もまた、つまんないもんだ。


街灯がその顔をひっそりと照らす。



2014年6月17日火曜日

初夏の百花園。




ぶらりと向島百花園に行ってきました。






藤袴(多分…)(※訂正、シモツケでした。)、桔梗や、虎の尾。

日本の紫陽花、額紫陽花。

なんて可憐なんでしょう。


この清楚さ、控えめさ、繊細さ。

和花の魅力に胸を射られました。



これは人びとが足を止めていた紫陽花で、
“隅田の花火”
という名前なのだそう。

たしかに花火のような花弁で、
一斉に咲いているところは圧巻です。


季節柄、蚊との死闘を繰り広げながらの散策となりましたが。

ラムネを飲んだり、木陰で涼んだり。

楽しい午後でした。




2014年6月16日月曜日

からだを、いたわる。



愛用しているマッサージオイル。何本めかな。


体をいたわるということ、

あまりしてこなかったなと思う。

どちらかといえばいつも

痛めつけてばっかりだった。

心にいつも、追いついてきてくれなくて

もどかしいことが多かった。

でも、二元論じゃない。

体は、たいせつにしなきゃいけない。

当たり前のことなんだけど。


些細な肌の凹凸は、触れなければわからない。

自分の輪郭をなぞっていると

これが境界線なのだと感じる。

自分の城は、自分で守れ。


あしたもどうか、健やかに。



2014年6月15日日曜日

父の日。



仕事の後の一杯、ってやつ。

最近どうして世のお父さんたちがあんなに美味しそうにビールを飲むのか

分かってきた気がするんです。


毎日、おつかれさま。

ありがとう。

いつまでもお母さんと仲良くね。

ビアマグと、ビアクリーミーをお贈りしますので

どうぞ楽しんでくださいまし。

ただ、きめ細かい泡で美味しいからって

あんまり飲み過ぎないようにね。



2014年6月13日金曜日

表現する。


自分の中で、
美しいものが見たい!という衝動が湧き起こるとき。

わたしにとってそれはすなわち、
ダンスが見たい!と同義。


これは、今年のUK戦決勝。

ダンス界の世界一を決める舞台。

自分自身がダンスシューズを脱いでからは、

あまり頻繁に見ることもなくなったけれど

だからこそ余計感じる、ダンス界の潮流はものすごい勢いで日々変わっている。

昔出た試合の審査委員長ははっきりと、

「競技ダンスは美しさを競うスポーツです」と口にしていた。

永遠に変わらない芯のようなものはありつつも、

「これがかっこいい」「これがいけてる」という美の価値観みたいなものに

永遠はない。

ちょっと前までみんなが目指していたダンスのスタイルは、

あっという間に古くなる。

日々それは塗り替えられていく。

必ずしも進化しているのだとは言い切れない、

過剰な方向に向かうこともある。

でも、それは間違いなく、すごく面白いことだ。

日々、基礎を積み重ねていくうちに、

自分が新しい「かっこいい」を作り出すことができる可能性がある。

世の中の誰もが考えつかなかった「美しい」を生み出すことができるかもしれない。

今まで何度も何度もトレースしてきた回路を通って、

まったく新鮮な脈動みたいなものが、からだの内から外へ出て行く。

ダンスも花も文章も同じ。

そこが楽しい。



ちなみに、たとえば同じTangoという種目でも、世界トップの3組が表現すると、

それぞれまったく別の世界観が見えて面白い。

まずわたしの大好きなVictor & AnastasiaのTango.
ヴィヴァルディの四季「冬」で踊ってしまうところもかっこいい。




そして、彼らがアマチュア選手だった頃から好きだった、Andrea & SaraのTango.



最後に、
現世界王者のArunas &KatushaのTango.

なんと、途中3分を過ぎたあたりで、Katushaの靴が片方脱げてしまうというハプニングが。
しかし、あたかもそれが予定されていた演出かのように、
もう一方の靴も脱ぎ捨てて、裸足で演技を続ける二人。
卓越したテクニックと、王者のプロ根性に痺れる。



どのTangoも、めちゃくちゃかっこいい。





おまけ。

久しぶりに、ダンス見て泣きそうになった。


※YouTubeにとびます。



2014年6月10日火曜日

コンダンサシオン:アーティスト・イン・レジデンス展。



銀座のメゾン・エルメス8階にて開催されているエキシビション、


にいってきました。

エルメス財団のレジデンス・プログラムに参加した、

若い芸術家たち18名の作品が展示されています。

私は知らなかったのですが、結構グランメゾンではこのような取り組みが多く行われているんだとか。


このプログラムは、エルメスのweb siteによれば
「意欲のある若手アーティストたちに、エルメスの工房が有する高い技術や素材を使って、作品を制作する機会を与えることを目的として」いるとのこと。

(以下、webより引用)
「「アーティスト・イン・レジデンス」に参加した若いアーティストたちは、レジデンス先の工房において、比類なき職人技に触れるとともに、クリスタルや特別な革、銀やシルクのような普段は手の届きにくい素材を使いながら作品を作る機会を得ることになります。彼らにとって、この恵まれた制作環境は、新たな芸術に向けて冒険の扉を開くのです。舞台となるフランスの工房は、財団とともに積極的にプロジェクトに取り組んでいます。職人たちはこのような非日常的なプロジェクトを通じて、自分たちの技術をさらに向上する機会を手にし、工房は新しい世界に触れるチャンスを得ました。
 
エルメス財団は滞在制作へのサポートだけではなく、そこで生み出されたアート作品を広く紹介してゆくことでも、参加アーティストたちを応援しています。これまでの4年間で制作された16人による作品を、ガエル・シャルボーのキュレーションによって紹介するこの「コンダンサシオン」展は、その試みの一つです。」

私が気になったのは、オリヴァー・ビアー氏の作品と、小平篤乃生氏の作品。


いずれもクリスタルを用いた作品でした。

『沈黙は金』
クリスタルの球の中に埋め込まれた、耳介の小さな骨。

完全な沈黙の中で、意味をなさない小さな骨。

それは村上春樹の小説に出てきた鯨の標本にも似ている。

田舎の博物館でしずかに展示されている鯨の生殖器。

目的を損なわれた、ちいさな、一部。

『アウトサイド・イン』



『サン・ルイのための楽器』

針がクリスタルをチリチリ削ってゆく音が室内に響く。

その音は、自分の中のなにかを削ってゆく音にも聴こえる。

連続する一秒、一秒、一秒ごとに、

わたしのなにかを削りとって、時が動いているような。

砂時計よりももっと、時の核心にちかい。

ときどき、チン、と乾いた音がからだに響く。


会期は6月いっぱいまで。

2014年6月9日月曜日

夏のお茄子さん。



なんたってもう、暑いから。

簡単茄子カレー。

粉パプリカまで、ふりふりしちゃって

ひいひい言いながら食べてます。

あとで、アイスも食べるんだ。





2014年6月8日日曜日

サラ・ベルナール。


ミュシャのポスターに描かれ

19世紀のパリで最も有名な女優の一人であったであろう

激動の人生を送った女性の名をとった芍薬。



2014年6月4日水曜日

てくてく京都、其の四。



森見登美彦の小説にもでてくる、叡山電車に乗って。


もみじのトンネルをとおって


鞍馬へ。


天狗をみるとまた、森見の小説を思い出してにやりとしてしまう。


わたし、ちょっと鞍馬天狗になってきます!


由岐神社の御神杉(っていうのかしら)。


霊感とかスピリチュアルとか、全く疎いけれども

明らかに強いパワーを感じました。






鞍馬山の頂上を過ぎてから貴船方面への山道は木の根道といわれており、

木の根が地表に露出しています。





感動した、美しすぎる木の根。

へへっ

ガイドブックには、鞍馬から貴船までの山道は
「小一時間の散策で緑に包まれリフレッシュ!」
といった感じで書かれていたのですが。

実際は二時間かけて、結構本気の登山でした。

久しぶりに「膝が笑う」という体験をしました。

でも、深呼吸するたび自然のおおきなおおきなパワーをいただいて、

こころはすっかり充電完了。




ここからぼろぼろの体を引きずって貴船神社へ。


縁結びの神として有名な貴船神社。

最後の力を振り絞って神頼み。

わからないけど、

絶対いいことある気がする!



中1で出会ってから15年来の親友と過ごした一泊二日。


生まれ落ちて死んでゆくとき、人は誰しも一人きり。

人生の根底に流れるものがたとえ孤独だとしても

たゆたう時間が儚く虚しいものだとしても

そこに

親友がいるというだけで

人生は最高だ。