Pages

2014年8月30日土曜日

潜水布団。


夜中に目が覚めると

肌寒くて

これからわたしは夏に向かうのか冬に向かうのか

今どこにいるのか

ひどく曖昧で

ぼんやりしてしまって

降る雨音が、ゆっくり現実を手繰り寄せます。


2014年8月26日火曜日

ミニマムで、最高にかわいい。




ぷりっぷりしたのんが、できました。

かわいいでしょ。

アブラハム・ダービーという名前の薔薇なので

幸恵先生と

アブラハムには七人の子♪

と歌っていたら

ゆうさんが思い切り怪訝な顔をしてきたので


えっ、聴いたことないですか?


と、身振り手振りをつけて一生懸命


みぎーて、みぎーて
ひだーりて、ひだーりて


まで歌ったところで、


あ、アブラハムだからですか。


とクールなご感想を頂戴致しました。

ありがとうございます。なむなむ。

ちょっぴり恥ずかしくなって赤面しました。なむなむ。



個人的に「殿堂入り」を果たしている大好きなばらですが、

今年はこれで、最後かな。

まだまだ暑いけれど、

市場ではコスモスも出始めていて、もう秋の模様です。



2014年8月25日月曜日

星が雨になって、





その星屑をわたしたちに浴びせる。




星がわあっと降る空を昇ってゆく一筋のひかり。






ひろいキャンバスに、粉々に砕け散る色彩。


夏は、期待と儚さを孕んでいるからすきだ。



2014年8月18日月曜日

夏の鎌倉のススメ。


JR鎌倉駅からバスに乗って

浄妙寺へ行きます。


境内のなかの喜泉庵で、 冷たいお抹茶と生菓子をいただきます。


女郎花という名のお菓子。

それから


ひたすら枯山水の庭を眺めて


ぼんやりします。


穴から庭を覗いてみます。




これは、水琴窟。


竹筒に耳を当てると、かすかな音がきこえます。

琴の音に見立てた昔の人は、心が豊かですね。

暑い日ですが、目を閉じて聴いていると、ひんやり涼しさを感じます。


鎌倉駅へ戻ったら、

今度は江ノ電に乗ります。

海が見えたら江ノ電を降りて、


海の見えるテラスで、


潮風を感じながら、またひたすら


ぼんやりします。

心ゆくまでぼんやりして、

ちょっと浜辺に出てみたくなったら


だいぶざっくりした標識ですが、

今日は大仏でなく、海岸へ。


夕陽が海に落ちて、光の道が伸びています。江ノ島も見える。

海沿いの国道を歩いて、近くの駅まで。


車窓から、また海を眺めながら


最後に駄目押し、ぼんやりします。


都内へ帰る電車のなか、

海辺でたくさん見かけた、日焼けしたサーファーたちの楽しそうな笑顔を思い出しながら、

わたしもちょっとやってみたいかも、などと思いつつ、

気付いたらうとうとしています。


夏の鎌倉、夢うつつ。


心に太陽光と潮風をとじこめて、

また、都会に戻って行きます。




2014年8月17日日曜日

ウチとソト。



『敬語』の概念を説明するのにうごうごしていたわたしに

フランス語の先生が貸してくれた、

フランス語で書かれた、日本語の教科書。

Reiko Shimamori著

GRAMMAIRE JAPONAISE SYSTEMATIQUE II


辞書をひきひき読んでみると、

興味深い文章が載っていた。


Intérieur(ウチ)とExtérieur(ソト)について書かれた章。

身内と世間、とでも翻訳できるかもしれない。


私たち日本人は、ウチの人同士の関係においては相互に深く理解し合い、

強い絆で結ばれている。

また、グループでは「個人」というよりも「所属コミニュティを構成する一員」という意識が強く、

ウチの人と自分とは、個々に対立する関係ではなく、

信頼し合う親密な間柄、パートナーとも言うべき関係である。


それとは逆に、ソトの人に対しては、

私たちは距離を保ち、敬意を表して接する。

その現れが敬語でもある。

そしてソトの人には自分の本音を見せず、建前を話し、

「私」のテリトリーへの侵入は許さない。



ソトの人に対してウチの人にするのと同じ振舞いをすれば、

それは傲慢だったり無礼だったりするし、

逆にウチの人に対してソトの人にするのと同じように振る舞えば、

冷たい人と言われたり、相手を傷つけたりもする。


このウチとソトの差別意識というのは、ヒエラルキーの差別とは違った概念だ。

ヒエラルキーは概してウチの中にしか存在せず、

ソトの人に対しては、一定の尊敬を払う。

(たとえば会社だったら、社内では役職や先輩後輩などのヒエラルキーがあるけれど、

お客様、クライアントに対してはそのヒエラルキーは中和されて、(なくなって)

一律に敬意を払って接している。

法律事務所だったら、

秘書は所内では弁護士に対し「●●先生」と呼んでいても、

クライアントの前では「●●は不在にしております」「●●に申し伝えます」

といって先生(敬称)はつけない、というように。)

つまり、ヒエラルキーの概念とウチ・ソトの概念は同じ軸上のものではない。



そして、冒頭の図が示しているのは、

日本と西洋における人間関係の概念の違いであり、

「私」のテリトリーの違い。

日本では、「私」とウチとの境界線は曖昧で、乗り越えやすいものだ。

(日本人の、自分の意見を求められるのが苦手で、協調を重んじる気質はまさにそれを指しているとおもう。)

しかし、ウチとソトとの壁はとても厚く、乗り越えるのはとても難しい。

対して西洋的な概念では、

「私」の概念がとても堅固で、身内といえど乗り越えることは出来ない。

けれどもウチとソトの境界線はゆるく、ソトの人も、すぐにウチの人になることが出来る。



というようなことが、書いてあった。




多分。


これって、戦国時代が背景にあったりするのだろうか。

いくつもの「クニ」がひしめき合い、戦う一方で、

クニのなかではお館さま(正しい漢字わからず。。)を頂点に、

強固なヒエラルキーが存在し、

かつ、絆は強く、滅私奉公の基本理念。

まさに戦国の世!とおもってしまったけれど、

歴史に詳しくないので、きっと、戦国時代よりもずっとずっと前からそうだったのだろう。

今の日本では、インターネットやSNSによって、

実際の距離如何でなく、

昔ではソトとされていたであろう人とのつながりがとても強くなったり、

(ただしそれによって人を容易に傷つけることもできるようになったし、

面と向かってはしないことをできるということは、

強くなったのか希薄化したのか、そこのところは言い切れないけれど。)

身近なウチの人との関わりが弱くなったり。

人間関係は広がっているのか狭まっているのかわからないけれど、

このウチ・ソトの感覚というのもだいぶ変わってきているように感じる。

然は然り乍ら(漢字で書くとなんかかっこいい…。)、

閉ざされた社会にいると、息をするのと同じようにあたりまえに感じていることが、

実は全然、当たり前でも常識でも普通でもないということに気がつかない。

そもそも、閉ざされた社会であるということにも気がつかない。

日本にいる外国人から見れば、とても複雑な構造なのだろう。

そして「外人」として「ソト」に置かれた彼らは、

今まで感じたことのない壁を感じ、

疎外感や寂しさを感じているのではないかと、すこし気がかりだ。

日本人でも、得てして自己主張が強くエゴイスティックと言われがちな帰国子女は、

「あの人は、帰国だから…」「外人みたいなものだから…」と、

多少ネガティブな意味合いで評されることが多い。

私たちの築き上げた概念の構図に当てはまらないことへの違和感に、

ソトだから、と簡単に理由をつけて片付けてしまっている。


わたしがパリで暮らし始めたら、きっと、

ソトからウチへの侵入に対して土足で踏み込まれたような心地がしたり、
(でも、嬉しいと感じる気もする。)

堅牢な"Je"に戸惑ったりするのだろう。

その概念の差異は、肌で感じて初めてわかることも多いだろう。

どちらが成熟しているとも、良いも悪いも無いものだから、

受け入れて、良い意味で、諦めよう。

身を投じよう。


今日はちょっと、まじめでした。おしまい。



2014年8月15日金曜日

車輪の下。



Paris行きの片道航空券を買った。

つまり、日本出国の日を決めた。



滞在するアパルトマンを決めた。

11区の大きなアパルトマンのひと部屋。

屋上テラスが決め手になった。



ビザの申請のために、

銀行残高証明書の発行を請求した。

用意しなければならない書類リストに、“済”のチェックがつき始めた。



自分は自分の人生の御者だと

当たり前のようにおもっていても

御することの出来ない大きな車輪が

もしもこの世をまわっているのだとすれば

辿りつく先の景色を楽しみにしていようとおもう。

懸命に、朗らかに。


2014年8月14日木曜日

HAUTE-COUTURE et fleurs.


モードと花、

このワードの掛け合わせからすぐに思い出したのが


以下、VOGUEより画像お借りしました。








↓特に好きなのがこのルック。


これはもはや、芸術作品。

艶かしい肢体が花と化す、その洪水に眩暈がしそう。

ものすごいパワー。

こんなブーケを束ねてみたい。



2014年8月13日水曜日

記事掲載のお知らせ。



執筆した記事が公開されました。


今回のレコメンドは、


Annie Uzureauさんです。



Parisへ行ったら絶対にレッスンを受けたいフローリストのひとり。

よろしかったら是非、お立ち寄りください。

http://www.kusakanmuri.com/tsushin/kkm_recommend/annie_uzureau_1408.html



2014年8月11日月曜日

ふわり夏。




風が通り抜けるような

光が漏れるような

そういうブーケを束ねる秘密。


幸恵先生、どうもありがとうございました。



ついでにこの場で…

幸恵先生。

いただいたレバーパテ、一瞬で食べ尽くしました。

卵は厚焼き卵になりました。

美味しかったです!

最近、お花だけでなく衣食住すべてお世話になってしまっておりますが…

このたびも、ご馳走さまでした!


2014年8月10日日曜日

mode et fleurs.



モードと花。

うつろいやすくて、美しい。

心を高揚させ、力を与える。


2014年8月9日土曜日

鯛焼きのお作法。




四ツ谷のわかばで鯛焼きを買って帰りました。

わかばの『たいやきの召し上がり方色々』によれば

「殿方は頭から、ご婦人は尻尾から、召し上がっておられます」

とのこと。

知らなかった。

わたしはあまりこだわらないのですが、

どちらかといえば、頭から食べていることのほうが多いような気も。

大口あけて頭にかぶりつくのは、はしたないということなのでしょうか。

せっかくなので、ちょぼちょぼと尻尾から食べてみました。

うむ。美味でございます。

ぱりぱり香ばしい皮に、ぎっしり詰まったあんこ。

どちらから食べても絶品です。


2014年8月5日火曜日

明るいほうへ。



向日葵のように。


2014年8月4日月曜日

夏の花と遊ぶ2日間。




夏の花と遊ぶ♪プチ集中レッスン。


前日夜から幸恵先生のところにお世話になり、

金曜の朝、

ねむねむしながら市場へ一緒に連れて行っていただくのももう何回めになることか。

ひとたび市場に着いてしまえば、花たちの生命力に感化されてスイッチが入ります。

プラス、市場のおじちゃんから買うカフェで、さらに燃油チャージ。


今回のレッスンでは生徒としても参加し、

3つのブーケをつくりました。

ミントとブラックベリーとダウカス、アワの自然なブーケ。

ヘンリー・ディーンのニュアンスカラーのベースが良いお仕事してくれています。

ごちゃっとしたブーケにならないように、

種類ごとに、ある程度かためていれるのがポイントでした。



スカビオサとフウセントウワタとミントと山牛蒡のプチブーケ。

今年初のフウセントウワタに心躍ります。



あじさい、ビバーナム・コンパクタ、コティニュスと時計草。

ホイップクリームみたいにふわふわの純白。



夏の花たち、贅沢に。


どうぞ召しませ。


そして、幸運なことに…

Yさんお手製のスイーツまでごちそうになってしまいました!

写真には写っていませんが、ほかにフルーツのマリネもいただきました。

夏の暑さもだるさも吹き飛ぶさわやかさ!


夜は夜で、幸恵先生に美味しい手料理をごちそうになり…。

何から何まで、すみません。ぺこり。


今までの人生、どう考えても

ありがとうございますと言われた回数よりも

言った回数の方が圧倒的に多い気がする。


どれほど尽くしたつもりでも
自分の手から失ったと感じる時も

与えたものよりも
得たもののほうがいつでも大きい。


いつも、ご馳走さまです。



2014年8月3日日曜日

記事掲載のお知らせ。



執筆した記事が掲載されました。

大好きな街、函館にある洋鍛治工房杉本さんをご紹介しています。


よろしかったら是非、お立ち寄りください。